easternskyのブログ

転移再発乳癌の根治を願う医師のブログ

転移・再発乳癌の根治は遠のいていく

いわゆる標準治療ー内分泌療法単独(AI剤やフェソロデックス)やCDK4/6阻害薬(イブランスやベージニオ)の併用では、ほとんど根治しない。

 

そもそも上の治療では、根治の前段階である、完全寛解に至る確率すら2%しかない。

 

しかも、上の治療をすると、ほとんどの遺残した癌の悪性化に関与する遺伝子に様々な変異が起こり、治療抵抗性を獲得する。

 

無治療の遠隔転移は根治し得る可能性がある。

しかし、根治を目指さない治療を行う事で、根治の可能性は徐々に低くなっていく。